セガのDreamcast 29,800円でWebとメールが楽しめる
this is an original Japanese article from 1998/10/6
株式会社セガ・エンタープライゼスは6日、都内のホテルで次世代ゲーム機「Dreamcast」のソフト・ラインアップ発表会を開催した。
Dreamcastには33.6kbpsのモデムが内蔵されているほか、「Dream Passport」というCD-ROMが付属しており、買ったその日からネットサーフィンが楽しめるようになっている。初期バージョンのWebブラウザーはHTML 3.2対応だが、将来的にはInternet Explorerベースのものが搭載されることになるという。
また、メールの送受信も可能。データはセガのサーバーに保存されることになる。オフラインでメールを書くことができるので、電話代もおさえられる。「Dream Flyer」(仮称)というメールソフトも発売予定で、これを使えば、動くキャラクター入りのメールのやり取りも可能だ。
インターネットへのアクセスについては、専用のアクセスポイントが全国200ヵ所に設置される予定。利用者の多くがクレジットカードを持たない子供であることから、プリペイドカード方式を採用。販売ルートはまだ確定していないが、コンビニが有力視されている。もちろん、既に契約しているプロバイダーを利用することも可能だ。
さらに、同社はユーザー向けのオンラインマガジン「Dricas(ドリキャス)」を創刊。最新ゲーム情報や、有名漫画家による「日替わりマンガ」などが掲載される予定だ。このほか、日刊のメール新聞も創刊。株式会社ゼンリンと提携し、近くに住むユーザーとのコミュニケーションが楽しめる「どりーむまっぷ」などのサービスも提供される。
これらに加えて発表されたのは、ウェブ・ティービー・ネットワークス株式会社と提携。DreamcastからWebTVのコンテンツサービスを利用できるというもの。来春、アクセス用のCD-ROMが無料で配布される。この場合、WebTVの月額基本料金が別途必要となる。
同社では、10月20日から11月15日まで、テレビCMで一躍有名になった湯川専務の特製ストラップ(携帯電話用)がもらえる予約キャンペーンを行なうほか、発売から来年1月20日まで、ネットワーク機能を利用した「ハンカチメール落としキャンペーン」を実施する。毎日一定時間ごとに抽選を行ない、当選者に当選を知らせる「ハンカチメール」を送信。一定時間以内にそれに気付いて返信すれば、キャンペーングッズがもらえるというもの。このほか、Dreamcast用のソフトを購入する度にポイントが蓄積され、それが貯まると景品と交換できるポイントシステムが導入されるなど、かなりの規模の販売促進キャンペーンが実施される予定だ。
発売日は11月27日。価格は29,800円(税別)。ゲーム機としては、安くもなく高くもない価格設定。しかし、他のインターネット・セットトップボックスの価格が5万円前後であることを考えると、かなり割安に感じられる。
('98/10/6)
[Reported by yuno@impress.co.jp / 金丸雄一]